集合住宅にお住まいの方はお隣や上下階に気を使わなければなりません。 オルガンの場合、楽器の音よりも ペダル鍵盤の衝撃が階下に思いのほか伝わることがあります。
振動を伝えにくい構造の防振プラットホームを製作いたしました。
効果は色々な要因に影響されます、建築の構造にもよります。 これで完璧ということはありませんが、低減効果は少なくありません。 製作したプラットホームの効果を測定してみました。
左に 防振プラットホームとその上の練習楽器
ペダル鍵盤と椅子も見えている。加速度測定機 と スペクトル解析機。
楽器:建築床に直置き
測定:建築床 ペダル鍵盤低音側直近
X軸 振動エネルギー
Y軸 周波数←先にあるピークは AC電源から
の誘導ノイズ。
50Hz以下の低域に震動が見られる。
楽器:防振台上
測定:建築床 防振台直近、低音側
楽器を防振台に載せると
建築床では50Hz以下の低域の震動は読み取れないほど減衰している。
26Hz付近において -16dbほどの効果。125Hz付近の中域も明瞭に減衰している。
楽器:防振台上
測定:防振台 ペダル鍵盤低音側直近
防振台下面
コイルスプリングと ゴム板による浮構造。
ゴム板で横揺れを抑えている。
さらに建築床との接触部分には防振ゴム
を使っている。
防振ゴムは建築床との滑り止め程度、
振動を吸収する効果はほとんど期待していない。