胴と足を切り離した状態。
足の向こう側にあって少々見にくいが、胴からはOberlabiumが外されてアーチ状に開口している。
一般の方がご覧になると 果たして元に戻るのか、と心配になるような状態だが・ ・ ・
足の上部、 Kernが見えている。
Unterlabium(下唇)とKernの隙間、風が出てくる部分はかなりゆがんでいる。
Unterlabiumの修正が終わり、Kernの補修が終わってから再び足と一体にする。 半田ごてを使って両方の金属を適度に溶かしながら付けてゆく。
歌口付近をパイプの左側から見たところ
左がパイプの上歌口両側の髭の下を半田を盛り付けて繋いだ。
強度を増すためである。
ドイツのパイプ作りでこの方法を採っているところは知らないが、英国のパイプ作りがこの方法を採っていることを知っている。
前記の髭の補強、右側の様子。
パイプ頭部にはパイプを吊るための木材を入れた。
おそらく音高に影響することであろう。 現場で調律スリットの幅を上部で広げて対処することになろう。
木部中央の穴はに吊り具を通すため。
パイプ足を取り付けるときに、パイプ胴とパイプ足の芯が合っているかを点検しているところ。
大きなパイプであるが、コロ台のおかげで簡単に回転させることができる。 足の先端が振れなければ芯が出ているということだ。 この大きさのパイプであれば振れが5mm程度に収まっていれば充分と言えるだろう。
パイプ製作時の半田付け不良は、整形している時にこのように現れてくる。 何箇所か半田付けをし直す必要があった。
前のページへ 次のページへ 須藤オルガン工房TopPageへ
Angefangen 17.Feb.2004