日付:8月28日

整音を始める前と もちろん 整音が終わったときには調律をしなければなりません。 オルガンのパイプでは整音と音高は密接な関係があります。 今回の作業は新たにオルガンをつくる場合よりは楽です。 しかし、整音作業を始める前には概略音の高さが整っていなければなりません。

 木工家を目指す高橋夫婦は今回も作業を手伝ってくれています。 今までは絶対に判らないと言っていたのですが、調律もやってみたいと言い出しました。 パイプをいためる心配がない半閉管の調律から始めてみました。 画像はPositifのFlute a cheminees4'を整音に先立って合わせているところです。

調律は標準の音との周波数相関関係を決める作業です。 二つの音の間のうなりが聞こえ始めてしまえば思ったよりは簡単にできる仕事です。

この後徐々に調律にも手を出してもらっています。 判り出すと結構面白く感じるようです。
Montre16'の調律の準備もしてもらいましたが、これには苦労していました。 それは、決して難しいのではないのですが、目の前に16'のパイプの開口部があり、調律の基準にするパイプは離れたところにあります。 聞こえる音量に差が大きく、うなりを聞き分けにくいことが原因です。 一度うなりを捕まえてしまえばそれほど難しいわけではないのですが。

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