S学院のオルガン 移転・改造

III 現場での組立 1


工房では仮組を解体後に積込み準備ができている。

右には風箱群、 長いのはPed.の正面パイプの枠であろう。

細かい部材、鉄骨など保管していた部品、部材を搬出する直前。

後ろの方には4'ほどの金属管が立ててある。 寝かせておくと自重でつぶれてしまうから、立ててしばってある。

工房の出口に4Ton積みトラックの荷台を付けて積み込み作業中。
ピストン輸送した

運び出そうとしているのは 送風機のすぐあとに付く吹子(Magazinbalg)

 学院の新礼拝堂、床を養生しただけ、オルガンの組立を待つばかり

 オルガンは、以前は礼拝堂正面にあったが、今回は礼拝堂背面に置かれることになった。 教会オルガンの伝統的な配置である。

 このオルガンでは先ず鉄骨を組まなければ何も始まらない。
 耐震対策の一つ、新たに溶接した筋交いが見えている。 構造上鉄骨には、これ以上の補強をする場所が無かった。

オルガンの裏の壁は床から2m40cmまでを20mmの合板で覆った。 石膏ボードのままではあまりにも心もとない。

 搬入に際しても建築側の配慮でこのような吊り下げ足場を用意していただいた。

 風箱を吊り上げる。 幸い未完の道路上を横断する連絡通路への開口から搬入を行えた。

一番大きく重かったSWの風箱。

吊り元までの吊り代が不足するので風箱を引きずり込む余裕がない。

 2台のウインチを使った。風箱を垂直に吊り上げたところで、もう一台のウィンチで風箱の下を引き上げて水平にする。
そして、風箱のおよそ半分が建築の中に入ったところで、人力で引きずり込むという解決法を取った。

床枠と背面の壁にに鉄骨が固定された。

これではあまりにも貧弱な構造である。
放置できず、地震対策を複数行っている。

 使用略語
 使用略語
HW  Hauptwerk 主鍵盤部     I 鍵盤
SW  Schwellwerk スェル鍵盤部 II 鍵盤
Pos  Positiv ポジティフ部     III 鍵盤
Ped      ペダル鍵盤部


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Angefangen 15.Nov.2003