今日は失敗の例もごらんいただきましょう。 大規模保守作業では すべてのパイプの掃除をします。 このような機会にしか行えないからです。 リード管は共鳴管と足など、分離できる部分は分解して掃除します。 Trompette 8'で、どうしても足から共鳴管部分が抜けてくれないパイプが一本あったそうです。 無理をしてひねってしまい、結果は下の写真のとおりです。 よくぞここまで・・という感じです。 |
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決して、自慢できることではありません。 しかし、作業に失敗はつき物です。 そのときにどのように対処するか?ということも大切な能力のひとつでしょう。 私がいつも「なんとか」してしまうので、工房の人間はこのような失敗のときにもそれほど動じることなく報告してきます。 今回も「すいません」と言いながらも、「なんとかなりますよね」と顔に描いてあったようです。 後の画像は修復後の状態です。 見た目は悪くなりますが、音にはまったく影響はないでしょう。 工房での作業と違い、「型」などあるものをつかっての修復で少々てこずりました。 |