日付:9月02日

 今日も整音・調律 の作業ばかりでした。 昨日口で吹いて準備をしておいたG.O.の3つの音栓
    Quinte 2 2/3’  Doublette 2’  Fourniture 5-6列
を終わらせました。 正確にはFournitureの調律はのこってしまいました。 しかし、一日の作業量としては上出来です。 リード管などでてこずるものも出てくるでしょうから、このような日もあると余裕ができます。

 以前はFournitureなどのMixtur類(複数列の高音パイプからなり、オルガン独特の音のきらめきを作る)も、他の音栓と同様、風箱の上で整音していました。 その後、口で吹いていろいろな風圧でパイプの鳴り方を安定させることが大切であることに気付き、この方法に中心を置くようになりました。 他のパイプからの影響で音がひずむことがないようにすることができます。

 昨年、仙台白百合学園での作業中にも上の表をUpしました。 当時は現場にスキャナがありませんでしたのであまり明瞭な画像ではありませんでした。 今回はスキャナで撮ったFournitureの構成表です。

   X軸は鍵盤位置 Y軸は音高 斜めの線は フィート率毎の鍵盤位置に対する実音高を結んだ線です。
   鍵盤の大文字Cを押したときに、大文字Cの音が出るのが8'
   鍵盤の大文字Cを押したときに、小文字gの音が出るのが2 2/3'  です。

手書きの太い黒線があるところにFournitureのパイプがあります。 幅の広い高音域の帯を形成しています。
この後 同じMixtur族の CymbaleやPlain-jeuの構成表もUpします。 それぞれ構成が異なり、音響的な特徴も異なります。

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