日付:9月04日 この内容は本日行った作業ではありません。

 PositivのNasard 2 2/3' Principal 2’ の整音を行いました。 このような小さな音栓は淡々と確認・試し・調整 そして調律 の繰り返しになります。 終わることを楽しみに忍耐の日々です。

 19年前に行った ネオバロック 丸出しの整音ですが、今になって見なおしてみると思いのほか良いものもあります。 一方今ならば絶対にしないようなこともしています。 ただ、仕事の方法は今見ても丁寧なので修正もそれほど難儀ではありません、根気はいりますが。 気にしていたほどではなかったようです。

 昨日、一昨日に続いて、今日は第三鍵盤 Recit の Plein-jeu の構成図です。
他のMixtur類との顕著な違いは 高音域の帯の幅が広くかつ膨張している ことです。
この膨張と言うのは 音が高くなるにつれて音列数が膨張している、そして音域が膨張しているということです。


     Fournitureでは g'からg''''の4オクターヴの範囲です。

     Cymbaleでは  c'''からg'''''の2オクターヴ半の範囲です。

今日の Plein-jeuでは  c' から d'''''' の5オクターヴと2度 の広範囲になります。
     このPlein-jeuでは1回しか繰り返しがありません。

興味のある方は3つの構成図を同じ大きさにPrintOutして、かさねて観察をしてみてください。 それぞれのストップの違いが明瞭になってきます。

この表の原紙をつくったのは20年前 1979年7月20日です。 この20年は今になってみるとアッという間のことでした。 今ならばPCを使うところですが、トレーシングペーパーに墨入れをした丁寧な作りです。 忙しくなる前にこのようなことをしていた頃を懐かしく思い出すようになりました。

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