毎日淡々と整音作業を継続しています。 RecitのFlue8'の整音作業をしている時に『このパイプはこの楽器の中で一番太いパイプだ』ということに気付いて撮ってみました。 オルガン製作者が『太いパイプ』と言うのは、実際に直径が太いと言う意味ではありません。長さに対する太さのプロポーションが太いということです。 このオルガンで寸法が一番太いパイプはもちろんPedalのMontre16'です。 しかし、『太いパイプ』ないしは『太い音栓』と言えばRecitのFlue8'になります。 |
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このように並べるとその比率が明瞭に見えてきます。 われわれの仕事では、パイプの太さだけでなく、歌口の幅、歌口の開口高さ、風が出てくるKernspalteの広さ、足穴の大きさ など各種の寸法(Mensur)に対する感覚を養わなければなりません。 整音作業をするには『低めの歌口だな』とか『太めのPrincipalだな』などということを見た瞬間に感じ取れるようにならなければなりません。 |