オルガン製作ほど多様な道具を必要とする職業はないでしょう。
その多くは市販の工具です。 市販の工具が具合が良くない場合、あるいは手に入らない場合には、自作するか市販のものを改造することになります。『注文しに行っている時間にできるようなものは、自分で作る』 ことです。
ここでは、そのような工具あるいは機械類を「工具のページ1」 「工具のページ2」 「工具のページ3」 「工具のページ4」に続いて、いくつか公開いたします。
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工具ではありませんが・・ 合板にキャスターを付けただけの普通の台車では私が作る意味は無い。 150Kgもある楽器を台車に載せ降ろすには普通ならば3人必要になる。 台車自体の重量もかなりになる。台車の収納場所も必要になる。 色々考えた末に画像のような機構を作ることができました。 単に持ち上げるだけではなく、ゆっくりと制御された降ろし方ができなければなりません。 そこが最も難しいところでした。 これならば一人で移動が可能です。 手持ちの象印 レバーチェンブロックは物を吊り上げるだけでなく、ゆっくりと降ろすこともできる。 小型で実によくまとまっている。 解体し、チェンスプロケットを旋盤で削って20mmの鉄パイプの内径に合わせた。 鉄パイプと元スプロケットを銀鑞付けして一体とした。 あとは画像をご覧頂けば構造は明瞭、 工房ではこのポジティフの下部模型を作り、重りを載せて実物の重量に近づけて実験を繰り返した。 台車を使った西郷村出張演奏会の様子 Apr.2005 |
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製図版の横に置いて使っていた。 作ってから20年にはなるであろう。 Rotring(ロートリング)の製図ペンは1975年頃に購入したもの、その他多くもマイスター試験の頃に揃えた製図道具である。 一部祖父が使っていた製図道具もあるがこれは大正時代のドイツ製が多い。 これらの製図道具もCADの時代になって滅多に出番は無くなってしまった。 とはいえ、自分にとっては愛着のある物ばかり。 近く片付けようとは思っているが、捨てるつもりは毛頭ない。 Juni.2005 |
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摩擦無く、かつ遊びやたわみの少ないメカニズムを作るのは簡単ではありません。 いわゆる しゃこ万力 を改造して写真のような道具を作りました。 ねじの力で平鉄を曲げる道具です。 現場では非常に重宝しています。 Aug.2005 |
不要になったコピー機を解体していたときに歯車の中心が一方向にのみ軸に食いつく仕掛けを見つけた。 解剖して構造を見る前に思いつきでラチェットドライバーを作ってしまった。 その結果、今もって構造がどうなっているかは知らない。 柄はチーク材で作ったので、市販の物の数分の1の重さである。 あまり無理は出来ないであろうが、出張道具の中に入れて重宝している。 ドライバーの刃の部分は折れた5mmφのドリルの刃を削って製作、両端を使って大小2種の刃を付けてある。抜け止めは銀鑞付け。 回転方向はワンウェイクラッチに差し込む方向で決まる。 不要になった機械などはいつも解体して内部を観察する。 コピー機などは機構学の塊みたいなものだ。 Nov.2005 |
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CADを使うようになってから出番が少ない製図道具。 Jan.2006 |
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以前からダボ(木の丸棒、木材と木材を繋ぐときなどに使う)作り機を作りたいと思っていた。 急に、特殊な寸法の木ダボが必要になったが、 機械を作っている暇がない。刃だけを作り旋盤に取付けて使用してみた。 思いのほか楽にダボを作ることができた。また、この試作によって、本格的に作る場合に注意するべき点も知ることができた。 ここで作っているのは5.8mmφのダボです。 Jan.2006 |
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最近 \100ショップ で工具まで売っている。 画像向こう側が買ったままの状態。 この握りは工房で台風の時に倒れた山桜を利用した。 握りだけがちゃんとした挽物になってしまった。 Jan.2006 |
400x300 Pixcel als Norm.