オルガン製作ほど多様な道具を必要とする職業はないでしょう。
その多くは市販の工具です。 市販の工具が具合が良くない場合、あるいは手に入らない場合には、自作するか市販のものを改造することになります。『注文しに行っている時間にできるようなものは、自分で作る』 ことです。
ここでは、そのような工具あるいは機械類を「工具のページ1」 「工具のページ2」 「工具のページ3」 「工具のページ4」 「工具のページ5」 「工具のページ6」 「工具のページ7」 に続いて、いくつか公開いたします。
|
作業椅子 これも工具と言えるかどうか、ではあるが、作業には欠かせない。 今までは事務所用の既製品(キャスターと背もたれが付いた)のもらい下げ椅子が多数あった。 椅子が無かったのでありがたかった。 アイディアはあったのだが、なかなか手がつかなかった。ちょっとしたきっかけで作ったのが画像の2種。 上の椅子は落ち着いて作業をするための椅子、座面まで50cm。 下の椅子はちょっとお尻を乗せる程度に使うためのもの、長時間使うものではない。座面は54cm。 いずれも椅子の標準より座面は高いが、作業台との関係は良さそうである。 座面は針葉樹材、足は外径12mm、肉厚1mmの鉄パイプ。面合わせも何もせずに突き合わせて黄銅鑞付け(ロウ付け)、足の先端は床に傷をつけないように厚ワッシャを鑞付けした。 3本脚なのでガタ付かないのと軽いことは非常に良い。 製作は手抜き工法で非常に簡単。 鑞付け後の酸洗いもしていない。工房で使うものなので。 Apr.10. |
ガス点火装置 工具と言えるかどうかは別として便利。 工房のガスコンロは業務用で自動点火にはなっていない。 AC100Vを入れると2次側から高電圧が出て、電極間で放電するようになっている。元々の電極と碍子を鉄パイプに固定、対向電極としては安易に真鍮棒を付けている。ガスを出して電極部をかざして放電させるとこ気味良く点火する。 スイッチは膝押しとして、両手が空くようにした。コンロ2台、計4バーナー。 Aug.09 |
|
本体のメガネにテープで固定して試用。作業はずっと楽になった。しかし、長時間使っていると目が疲れる、当然といえは当然、非常に近くを見るので視線はかなり寄り目状態である。 追加のレンズの端の一部を使っている、光軸はまるで合っていない。そこで先ず鼻当てを切断、レンズ同士を近づける、本当はもっと近づけなければ光軸は合わないのだが、これくらいで我慢。 幸いフレームの金属は半田付け可能であったので半田付け固定。 そして視線の方向にレンズを曲げた。耳の部分は適当に切り取り本体のメガネのツルと合わせてテープで固定した。本体メガネは明視距離18cmのもの、作業でしか使わないので、これでも不便はしない。 翌日改良型 第2作 を作る 一日使ってみると不便なところが判ってくる。追加メガネが視野をかなり覆ってしまうことが不便に感じた。 目の疲れはずっと減り快適である。結論、高価なEschenbachを買う必要は無い。 |
整音用メガネ これも工具ではないが、現場で必要になって急遽作った。 屋外と運転時には明視距離5m、室内では明視距離30cm、接近作業では明視距離18cm(裸眼明視距離、乱視のみ補正)、のメガネを用意している。 近くの眼鏡屋を探し回ったが良いものが見つからない。 メガネのレンズに付け足すタイプのレンズはあるのだが、直前に付けてしまうと、視野全てをそのレンズがカバーしてしまう。本体のメガネから少し離して装着できれば隙間から少し離れたところを覗けるので私の仕事には都合がよい。 パイプの足は18cmなので、足先を顎に当てて歌口の上唇を観察するときには追加レンズを通さずに覗くと丁度よいのである。 思いついたのが、安物の老眼鏡。 その後100円ショップの老眼鏡も試してみたが、この目的には全く問題ない、十分であった。 Apr.10 |
鐘が揺れだすまで3秒ほど遅れが出るが、充分に正確。 |
電波時計連動時報 これは工具ではないが、工房の必需品。 作業開始、休憩、終業 などを知らせる時計。 OmronのZEN プログラムリレーを使っている。 以前はリレー内蔵の時計を使用していたが、1ヶ月で3分ほど進んでしまう。 そこで思いついたのが、電波時計から時報信号を取出してプログラムリレーを動かしてやる方法。 Apr.08 |
|
同心円溝掘り工具 穴の周りに溝を掘ってコイルスプリングを入れる必要が出てきた。 かなりの数になるので専用工具を製作。 対応するコイルスプリングは画像の治具(螺旋が切ってある)を使って燐青銅線で作る。 Apr.2008 |
400x300 Pixcel als Norm.